美味しく食べて、豊かな里海を守ろう。
海の中には、海藻が生い茂る「海の森(藻場)」があります。多様な生き物が息づき、命の循環が行われる「海のゆりかご」ですが、近年、海水温の上昇などから海のバランスがくずれ、「海の森」の減少が問題になっています。その原因の一つが、アイゴなど海藻を食べてしまう食害生物による「磯焼け」です。私たちは、このアイゴを美味しく食べることで、「海の森」を守る「アイゴプロジェクト」を始動しました。
アイゴは、背びれや腹びれに毒があり、独特の臭みがあるため市場で値がつかない「未利用魚」に分類されますが、東瀬戸内では、知る人ぞ知る美味しい魚として親しまれています。また沖縄では、アイゴの稚魚を塩漬けした「スクガラス」は沖縄料理の定番メニューにもなっています。
本プロジェクトでは、藻場を守り増やす活動と併せて、アイゴのレシピ開発や商品化に取り組んでいます。